CMSの常識を覆す?サイトはそのままで管理システムだけ入れ替えるメリット

SOY CMSで特徴的な使われ方として、サイトの表側だけはそのままに、管理システムだけ入れ替える、というのがあります。

公開側と管理側

ほとんどの場合CMSの入れ替えはサイトのリニューアルと同時に行われる=デザインもサイトマップもすべて変更になるのが一般的でしょう。

どうせ費用をかけてよいサイトにするなら変えられるところは変えたいという気持ちも働くでしょうし、そもそもどちらかというと公開側のリニューアルのついでにシステムも良くしよう、という流れになることが多い気がします。

しかし!公開側はそのままに、管理側だけ入れ替えるというのには大きなメリットがあります。

SEO上の問題、コンバージョン率といった「サイトの性能」に影響を及ぼさない

公開側のデザイン、サイトマップを大きく入れ替えてしまうと検索エンジンからの評価やコンバージョン率といったことも突然大きく変わってしまう可能性があります。成績が悪く抜本的な手を打つ必要がある場合は別にして、ある程度成果が出ているサイトなら突然の大きな変更にはリスクも伴ってしまいます。

つまり、公開側はできるだけそのままに管理側だけ入れ替えれば、そういった影響を最小限にとどめつつ、運営コスト削減や更なる成果アップのための施策の準備を行うことが可能になります(もちろん反対に、使い慣れた運用システムはそのままに公開側だけ大きく変更することも可能です)。

柔軟性の高いシステムに入れ替えるメリット

CMS、カートシステムを柔軟性の高いものに入れ替えると、以下のようなことが可能になります。

  • 業務拡大に合わせた管理画面の修正頻度のアップ、それによるコスト削減
  • アクセス解析に基づいたサイトデザイン、構成の修正頻度のアップ、それによる成果アップ

システムの柔軟性が低いとこういったことを行いたくても、都度システムのカスタマイズの費用が膨れ上がって実施できないというケースは多いと思います。改修のコストが下がるということは改善の頻度を上げられるということです。

公開側をそのままにシステムだけ入れ替えるのは一見ただのコストの発生に感じますが、このようなメリットを最大限に活かせれば2年、3年の改善プランを考えると簡単に元をとることもできます。

制作・コンサルティングの立場から見ても、追加の提案がしやすく=継続的な仕事を生みやすくなります。


CMSやカートシステムを使っているサイトだと、あのシステム使ってるね、という感じが色濃く残るケースが多いと思いますが、SOY CMS/Shopにはそれがありません。

事例:https://www.soycms.net/case

の通り、まったくバラバラ=好きなデザインにできる=柔軟性・自由度が極めて高いシステムです。

JVN#51978169ならびにJVN#51819749について

JVNに掲載されました

https://jvn.jp/jp/JVN51819749/

https://jvn.jp/jp/JVN51978169/

に関しましては先日公開のVer.1.8.13にて修正を行っています。

Ver.1.8.12以前をご使用中の方はCMSのアップデートをお願いします。SOY Shopをメインに、CMSは使用していない方もCMS部分の更新をしてください。

https://www.soycms.net/download

サイトの段階的リニューアル手順

SOY CMSの公式サイトをリニューアルしました。


今回のリニューアルの主な目的はスマートフォン等のデバイスでも見やすいサイトにするために、統合できるページは統合し、ボタン等のサイズを大きくすることでしたが、発信したい情報についてはリニューアル前と変わっていません。


そのため記事の内容を含めCMSの設定は極力維持したまま、主だったページのデザイン(テンプレート)のみを差し替えるということをしています。


以下に具体的な手順を説明します。

①移設作業のためのテストサーバを用意して、そこにSOY CMSをインストールします。

SOY CMSのデータベースのタイプは運用中のサイトと同じものを選択してください。作業用のサーバはローカルPCに立てるのが便利です。

インストール後、元のサイトと同じサイトIDでサイトを作成してください。

②運用中のサイトのデータベースを作業用サーバで作成したサイトのデータベースに上書きコピーします。

SQLite版だとファイルをコピーするだけです。MySQL版だと、一度ダンプして読み込んでください。この時点で、作業用サーバのCMSで作成したサイトにログインすれば、ページや記事の情報は元のサイトと同じものが表示されているはずです。

プラグインやカスタムスクリプトを利用している場合はそれらに関連するファイルもデータベースと一緒にコピーしてください。

③作業用サーバ上のCMSでデザインをリニューアルしたいページのテンプレートを編集する。

このときの作業は、新しいデザインのHTMLと元のページのテンプレートを並べて、新しいHTMLの対応する箇所にblock:idやcms:idを書き加えていくだけです。

このとき、新しいデザインで使用するCSSや画像等は作業用のサーバに設置してください。

作業用サーバは作業マシンのローカルに立てて「テンプレート同期プラグイン」を使用すると非常にスムーズに、使い慣れたエディタで作業を進められます。

変更が必要のない部分についてはこれだけで元通り記事が読み込まれますので、あとはブロック等の設定を必要なところだけ調整していきます。

共通パーツをブロック化している場合は、新しいデザインのパーツをCMSに登録していきます。


④作業用サーバのサイトのデータベースを運営中のサイトのデータベースにコピーする

先の手順の反対で、作業用サーバで設定の終わったサイトのデータベースを運営中のサーバのサイトに上書きコピーします。このとき新しいCSSや画像等は先にアップロードしておいてください。


これでサイトのリニューアル完了です。CMSの構造はそのままに、変更したいところだけをスムーズに変更することが出来ました。

Blog Post

Comments

Trackbacks